UiPathは、RPAユーザーが高品質な開発を行うための支援として、コーディング規約とワークフロー評価キットを無料で公開しています。
開発者は自身の開発プロセスを標準化し、より効率的で信頼性の高いRPAソリューションを提供することが可能になります。
UiPathコーディング規約とワークフロー品質評価キットとは?
「UiPath コーディング規約とワークフロー品質評価キット」には、次の4点が含まれています。
- UiPathコーディング規約
- コードレビューチェックリスト
- Workflow Inspector(WI)*こちらよりダウンロード
- 品質評価キット用WI 設定ファイル
また、ダウンロードいただくと、zipファイルの中に本キットの取扱説明書が含まれています。
UiPathコーディング規約
「UiPathコーディング規約」は、UiPathのRPA 開発で推奨するルールや知識をまとめた文書です。UiPathのお客様の導入事例・サポートから得たナレッジをもとに体系化されたもので、すでにUiPathをお使いのユーザーの方やこれからUiPathを使って開発を始められる方が、ダウンロードしてそのまま規約としてお使いいただくことも、すでに独自で作られている開発ルールを改良する際に参照いただくこともできます。すでに開発済みのUiPath RPAワークフローについても、修正や変更のタイミングで規約に則すかたちに改良することによって、保守性などの品質の向上・担保をすることが可能です。
また、UiPathコーディング規約には、開発ルールとして現場でお使いいただけるものにプラスして、例外処理の構成方法や、セレクターの構成方法など、開発におけるTIPS も含まれており、UiPath RPAの学習の教材としてもご活用いただくことができます。
UiPath ワークフロー品質評価キット
コーディング規約以外の3点は、規約に則してワークフローの品質を定量・定性的に評価するためのツールです。
⚫ コードレビューチェックリスト は、ワークフローのコードレビューを規約に基づいて実施する際に、チェックするべき事項がまとまっているリストです。リストの各項目には「Must」「Should」という重要度のフラグがあり、重要度にわけて段階的にレビューをおこなうことも可能です。
⚫ Workflow Inspector は、UiPath Go! からダウンロードしていただくことができ、コードレビューチェックリスト内のチェック項目の一部を、自動的にレビューすることができるツールです。コードレビューチェックリスト内のどの項目をWorkflow Inspectorでレビューすることができるのかは、チェックリスト内の「確認方法」のフラグでご確認いただけます。
⚫ 品質評価キット用WI設定ファイル は、本キットに沿ったかたちでWorkflow Inspectorを設定するためのファイルです。
また、今回公開されたコーディング規約や品質評価キットは、UiPath Studioに標準で含まれている開発テンプレートRe-Frameworkと整合性が取れるかたちで作成されており、すでにRe-Frameworkをお使いいただいているお客様にも安心してご利用いただけます。

